トラウマになっているような過去の出来事や人のことがあって、ヴィパッサナー瞑想、ボディスキャン瞑想をすると思い出されるようになることがあります。そして、取組み方、取組みの量によってその記憶が癒されることがあります。
ボディスキャン瞑想では、体の同じ部位に痛みが現れると同じ出来事や人の像が思い浮かんでくることや、その出来事や人が思い浮かんで体の同じ部位に痛みが現れることがあります。
取組み方
このようなとき、浮かんできた出来事や人の像に反応や思考はしないようにして、平静に平静にただ現れた、現れていると気づき続けて、それが消えていく、瞑想をするたびに同じことがあり同じようにして、それが消えていくということをします。
そうしていると、瞑想中も普段もその出来事や人のことが思い浮かばなくなったり、思い浮かんでも平静にただ過去のこととしていられるようになります。
同時に現れていた体の痛みも現れなくなることがあります。まるで痛みの現れた体の部位がその出来事や像を記憶していたのかと思えるように。
また、そのような記憶は心へのストレスになっていたり脳の回路となっていて、そのために普段、不安やイラダチ、怒りなどの心の状態になっていることがあります。
逆にいうと、普段、そういう心の状態になる場合は、何らか過去の出来事や人の記憶が癒されずにある、それにともなう脳の回路がある可能性があるということです。
そのため気づきの瞑想・ヴィパッサナー瞑想、ボディスキャン瞑想の取組みで過去の出来事や人について上記のような結果があると、普段の不安やイラダチ、怒りなどの心の状態になりやすいことが変化し、なくなることがあります。