ステップ2

坐禅の方法3

次の場合には次の取組み方があります。必要と思ったら取組んでみてください。

長めの時間の取組みをするため

坐禅をしていて、もうおしまいにしたいと思う心や、どれ位の時間がたったかなどが気になる心などが起きたりして、なかなか長めの時間の取組みを続けられない場合があります。

その場合は、坐禅の方法1で紹介した数息観(3)で、「今から数息観で50まで」や「100まで」と決めて坐禅してみましょう。

坐禅をはじめる前と終わったら時刻を確認するようにして、例えば数息観50で何分間たったと把握できますが、この方法の坐禅を息が静かに静かに整うことを意識して日々繰り返していくと、時間が長くなり、そして時計で量ったように長くなった同じ時間がたつようにもなります。

呼吸を整える、集中を高める特別訓練

なかなか集中できない、集中が長続きしないと悩んでいる人などのために、呼吸を整える、集中を高める訓練法を紹介します。ただし、通常は瞑想は自然な呼吸でしますので、これは「例外」の訓練と考えてください。

また、意図的に長く長く息をしますので酸欠状態になる可能性もありますから、苦しくなったときはすぐに停止してください。

やりかた

時計を用意します。息の長さを測りながら呼吸をします。

秒針のあるアナログ表示のものがいいです。デジタル表示でもかまいませんが、デジタル表示は経過時間を頭で計算するプロセスが入るのでアナログよりしづらいです。

時計を前において、坐禅の姿勢をします。そして次のようにします。

  1. 眼は開いてします。はじめに数回、鼻で静かに呼吸をします。
  1. 一息ごとの時間をはかりはじめます。吸うとき、吐くとき、それぞれの時間を時計で測りながら、呼吸をします。
  1. 息を吸うときは、空気が体、腹部に入ることに集中します。入りきり、吸うことが止まったら、少し、呼吸を止めます。
  1. 息を吐くときは、空気が体、腹部から出ていくことに集中します。吐き切り、吐くことがとまったら、少し、呼吸を止めます。
  • この吸う、吐くを繰り返しながら、一息一息の吸う吐くそれぞれの時間を測って、少しずつ長い息にしていきます。