今回の記事では他者ヒーリングについてお話しします。シリーズの前回の第6回ではセルフヒーリングについてお話ししましたが、セルフヒーリングによってレイキの回路が整い始めたら、次の段階として他者へのヒーリングに進めます。
レイキのメソッド(方法・手法)の他者ヒーリングは、送り手と受け手の双方にとって相互利益のものです。送り手は他者ヒーリングをすればするほど、自分もどんどんレイキで癒され整い、高まっていかれるものです。
H2-1|「してあげる」「与える」ではなく「共に」
レイキの他者ヒーリングは、相手にエネルギーを与えることではありません。送り手はエネルギーの供給源ではなく、宇宙意識から届くエネルギーの流れの媒介となるだけであり、自分が何かを与えるという発想から離れることで、初めて純粋なヒーリングが始まります。
宇宙意識に意識をゆだね、宇宙エネルギーをいただき、高く強くなったレイキ=宇宙生命エネルギーを相手に流し、相手の気の流れ、レイキ=宇宙生命エネルギーがそのエネルギーに共鳴し整い高まり強まり、相手も自分も癒され、波動・エネルギーが高まるプロセスです。
レイキの他者ヒーリングのメカニズム
送り手は、宇宙意識に意識をゆだね、普段以上に宇宙エネルギーを取り入れ、自分のレイキ=宇宙生命エネルギーが高く強くなります。それが相手に流れ、相手の気の流れ、宇宙生命エネルギーと共鳴します。
伝授では、まずティーチャーが普段以上に宇宙から宇宙エネルギー(霊)を受け取り、自らの内で、整えられた生命の流れ(気)との調和によって、エネルギー・波動の強く高い宇宙生命エネルギー=レイキ(霊気)が生じます。
この状態で、ティーチャーは受け手の背後や頭部などに手をかざし、エネルギーを受け手の体内の気の流れに導きます。すると、エネルギーが共鳴し、強く高く活性化します。そして、受け手自身が宇宙から宇宙エネルギーをより多く取り入れられるようになります。
すると、相手のレイキ=宇宙生命エネルギーがそのエネルギーに共鳴し整い高まり強くなります。宇宙エネルギー()生命の流れ(気)相手も自分も癒され、波動・エネルギーが高まるプロセスです。
この長い一文には、他者ヒーリングの実際のメカニズムがそのまま描かれています。送り手を通して宇宙エネルギーが流れるとき、受け手の気の流れや宇宙生命エネルギーがそれに反応し、自然に整い、高まり、癒しと調和が起こります。そして、その共鳴の流れのなかで送り手自身の波動も同時に高まっていきます。
レイキの他者ヒーリングとは、「整う」「癒す」ばかりでなく、生命エネルギーが高まり、高次の意識へと調和し上昇していく働きなのです。
ここでは、他者ヒーリングが単なる癒しにとどまらず、意識の上昇を含む深い霊性プロセスであることが明確にされています。送り手と受け手がともに宇宙意識の流れに触れ、生命エネルギーが高まり合うことで、両者はより高い意識状態へと導かれていきます。
H2-2|他者ヒーリングの基本原理 ― 共鳴
他者ヒーリングが成り立つ背景には、送り手と受け手のエネルギーが『共鳴』するという原理があります。宇宙エネルギーが流れ、双方の波動を調和させていくことで、ヒーリングが同時に起こります。ここでは、その共鳴のしくみを三つの観点から確認していきます。
H3:宇宙エネルギーは、必要な方向へ自然に流れる
宇宙エネルギーは、送り手が「こうしたい」と意図して操作するものではありません。
レイキメソッドの他者ヒーリングでは、宇宙意識に意識を委ねることで、エネルギーが受け手の必要な方向へ自然に働き始めます。送り手はただ通路となり、エネルギーが最も調和的に働く扉を開く存在になります。
必要な場所に必要なだけエネルギーが流れるという性質は、レイキメソッドの安全性と普遍性の基盤です。送り手が介入しようとせず、宇宙の流れを妨げないとき、受け手はレイキの高まりによって自然な回復力を取り戻していきます。
H3:送り手の波動・エネルギーが清く高いほど、効果的に
他者ヒーリングでは、送り手の状態がヒーリングの質に直接影響を与えます。送り手が静けさを保ち、心身の乱れを整えたうえで宇宙意識に委ねるほど、エネルギーの通り道として安定し、受け手の共鳴も深まります。
他者ヒーリングでは、ヒーリングを行う側の波動・エネルギーが清まり、高く安定しているほど、受け手の生命エネルギーはより良い影響を受けます。
この文が示すように、送り手自身の波動の状態は、相手の生命エネルギーにとって重要な要素です。
送り手と受け手は上下や対立関係ではなく、“協力関係”にあります。送り手は宇宙意識からエネルギーをいただくことで波動・エネルギーが高まり、そのエネルギーが受け手に流れ、受け手のエネルギーが共鳴し清く高くなります。こうして、共に癒され、高まる実践となります。
この文では、送り手と受け手が宇宙意識を媒介に“共に高まる”関係であることが明確になっています。
レイキの他者ヒーリングは、送り手と受け手の宇宙エネルギーを介した相互利益の尊い行為なのです。
これは、他者ヒーリングが「一方向の施し」ではなく、双方の波動が高まる尊いプロセスであることを端的に示しています。
H3:共鳴とは、エネルギーの波動が調和し合う現象
共鳴とは、送り手と受け手の生命エネルギーが宇宙エネルギーを介して互いに影響し合い、調和の方向へ動く現象です。これは、音の共鳴に似て、ひとつの振動がもう一方を引き上げるように働きます。
レイキでは、送り手が宇宙意識に委ね、清らかな波動でいるほど、受け手の生命エネルギーがその振動に呼応します。こうして双方の波動が整い、高まり、安心と調和が広がっていきます。
共鳴は、他者ヒーリングの核心原理であり、「癒されるのは受け手だけではなく、送り手も同時に癒され高まる」とされる理由そのものです。
次回は-『第8回|離れていても届く光 ― レイキの遠隔ヒーリング』 距離や時間を超えて光が共鳴し、癒しと高まりが起こる仕組みを解説します。


